« 2009年01月 | メイン | 2009年03月 »

2009年02月 アーカイブ

2009年02月27日

ICTは所有から利用へ 横塚由光

ICT(情報通信技術)には発想の転換が必要
 近頃急速にクラウドコンピューティングという言葉がコンピュータ関連の記事などで聞かれるようになった。これは最近のASP・SaaSと関係ありだ。ASPは数年前に期賑わいを見せたASPは「アプリケーション・サービス・プロバイダー」のことであり、様々なアプリケーションをインターネット接続環境で利用するというものであ。SaaS(サース)もサービスとしてのソフトウェアのことであり、これもインターネット環境の中でのソフトウェアの利用であり、ASPと本質的には同様なのであるが、利用環境が数年前とは激変した。何よりもブロードバンドの普及であり、大容量高速しかも低廉で利用できることだ。そしてASPの頃には個々のユーザーごとにシステムを用意しなければならなかったのが、SaaSの時代では、複数のユーザーが利用できるマルチテナント型となり、カスタマイズも容易になり、文字通りのオンデマンドが実現したということである。さらに単にソフトウェアばかりでなく、サーバーやストレージまでSaaSで利用できるようになった。
 こうした結果、ICTのユーザーはインターネットに接続できる環境にあれば、短期間に少ない投資額でICTの利用が実現できることとなったのである。コンピュータのソフトは常にバージョンアップに悩まされてきたが、もうその必要もなく、常に最新のソフトが利用できるのだ。所有することはない。何を目的にICTを導入するかを決めされすれば、あとはプロバイダーがやってくれる。社内に専門化も必要ない。そんな時代がやってきたのである。中小企業にはもってこいのシステムではないだろうか。
クラウドコンピューティングの図
cc.gif
 利用者はインターネットとつながるパソコンがあればよい。システムは雲の中からインターネットを通じて降りてくる。コンピュータ利用のソフトやサーバーなどを図表で表す時に雲の記号で書くためにクラウドという言葉が使われ、そうした状況全体をクラウド・コンピューティングと呼ばれるようになったのである。
SaaSのメリット
 通常の企業でICT導入の場合、企画構想からシステム設計など相当な時間とコストが必要となる。期間が立てばハード・ソフトなど新たな修正が必要になる。日本のICT利用は遅れているか、非効率といわれるが、それは部門別の効率化は考えても全体の効率化がよわいとそれている。しかしJSOXが実施されるとなれば、統一的なシステムが不可欠であり、自社システムに固執したカスタマイズをしていたのでは、客観的な証明とはならないなどということなどを考え合わせれば、統合システムのERPを導入しなければならない。
 SaaSの導入では投資は低額となり期間が短縮される。バージョンアップに悩むこともない。もはやICTは所有にこだわらず利用に徹底すべき時代なのである。世界同時不況でコスト低減と新たな創造力が必要とされるこのとき、コア事業に集中する時、ICTの徹底利用機不可欠である。(完)

About 2009年02月

2009年02月にブログ「IT研究会」に投稿されたすべてのエントリーです。過去のものから新しいものへ順番に並んでいます。