第三十四回 松尾由弘 「製造品質の内部監査をやろう(その2)」
前回は、お客様へ製品あるいはサービスの提供を開始する前に確認しておかねばならないことを、5項目挙げておきました。
今回から順を追って、その5項目について解説してまいります。
第一番目は、製造・サービスの事前準備の充実度の確認です。
▼ 標準類の整備状況の確認
まず、製造・サービスの基本になる標準類が整備されているかを確認しましょう。
工程の順序、それに関わる設備・機械・道具類、それぞれに必要な規格基準が整備される必要があります。
それらについて内容も確認します。過去の類似製品、類似のサービスと比較してみる、さらに、過去問題が対策されているかなどを見ると良いでしょう。
製造業では「製品検査規格」や「QC工程図」、建設業では「施工品質計画書」などというものがこれに該当します。
▼ 設備・機械・治工具の整備状況
標準・基準類が確認できたら、それらを基に、生産やサービスに必要な、設備・機械あるいは治工具が揃ったことを確認します。
特に、それらの所定の性能、特性、能力などが確保できたかどうかを詳細に確認します。
間に合わないからと云って、仮の設備や機械を使う場合もあると思いますが、原則は本番用でなければなりません。お客様には、同じ品質を提供しなければならないからです。
▼ 作業マニュアル、記録用紙等の確認
製造業では、日常管理のツールである、要領書や記録用紙・管理図などの整備状況を確認します。
これには、初めて使用される機械・設備の操作マニュアルなども含まれます。
サービス業や建設業でも、初めて行う作業や、新規に採用した人がいる場合などは、それなりに要領書や記録用紙類が必要になるでしょう。
▼ 必要な人材の確保
製造・サービスの実施には、必要な資格や技能を持った人の確保も大事な要素になります。
内部監査では、それらが必要条件を満たしているかを監査しましょう。
人材の確保には、教育訓練する方法、外部機関に研修を受ける方法、資格や技能を持った人を採用する方法などがあります。
次回は、製造品質監査の二つ目として、部品、材料の品質確認について解説します。