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2007年06月 アーカイブ

2007年06月27日

◆ナンバーワンを狙う企業のためのISO9001改造論(32)◆

第三十二回 松尾由弘 「設計品質の内部監査をやろう」(その3)


ここから少し業界特有のチェック項目が出てきますが、サービス業、製造業、建設業、食品業など、それぞれの業界に応じてアレンジしてみてください。


▼ 特許など、固有技術の評価

1、関連特許、意匠、関連する法規制に対する配慮をしたか
2、DRをしたか
3、外観、デザイン、フィーリングを考慮したか

最近のマスコミのニュースを見ると、関連特許、意匠、法規制に関する問題は、結構多いものです。
商品を提供する段階になってから問題が出ると、その損害は計り知れないものがあります。
また、設計の後のプロセスからの意見の吸い上げるという意味で、DR(デザインレビュー)は欠かせません。中味の濃い、DRが行われているか、よく監査しておきたいものです。


▼ 後工程への意図伝達

1、設計の公差の妥当性を、試作、試運転、試打ち等で確認したか
2、設計のFMEAを実施したか
3、設計の意図を、後工程へ伝達したか

やや大きな会社になると、設計と現場のコミュニケーションが希薄になり、これが原因で品質問題を内在させている例もあるようです。意思の疎通という意味でも、こんなチェックが欠かせないでしょう。

FMEAとは、故障モード解析の手法ですので、馴染みのない企業の方は、商品の故障やクレームが起きるメカニズムを考えて、必要な処置をとられればよいでしょう。


▼ 試作・実験に関する監査

一般に、新製品、新商品、新サービスを開始するときは、試作やモニターテストなどが行われます。
このステップがきちんと行われたかを監査しましょう。

1、使用した部品や材料の品質を確認したか

補助的な部品や材料の品質を確認しないまま、試作やモニターに使ってしまうことはないでしょうか。
それができばえに影響していることもあります。

逆に、試作では選りすぐった部品や材料を使って良い結果を出して、量産で設計通りに生産・サービスを行ったら不具合が発生した、なんてこともあります。

2、試作・モニターで設計どおりに、作らなかった部品や材料、特性などはないか
3、試作・モニターで検出した問題を設計にフォローしたか
4、評価段階で把握した問題について対策されたか


▼ 相手物との相性の確認

1、その製品を、顧客が顧客の製品に組み込むときの相性を確認したか
2、使い勝手、誤組み付け、異常操作などの検討をしたか

顧客が間違った使い方をしないようにすることはもちろんのことですが、製造やサービスを行う人が、間違った作業やサービスをしないように、気配りすることも必要です。


▼ 新製品、新サービスのランクに応じて

これで設計品質の内部監査の説明を終わりますが、これら全てを新製品、新サービスに適用するのではなく、ランク付けして使い分ければよいでしょう。

例えば、新機能を持った製品、新分野へ進出する製品やサービスならば全項目を。
従来製品の外装だけ変えた製品なら、全部ではなく、必要な項目だけ監査するというように、区分します。

いずれにしても、設計に内在する品質問題を的確に抽出して対策を取り、不具合を未然に防止するという意味で、設計品質監査は大変、重要な監査なのです。

次回は、生産準備段階の内部監査について説明します。

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