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◆ナンバーワンを狙う企業のためのISO9001改造論(31)◆

第三十一回 松尾由弘 「設計品質の内部監査をやろう」(その2)


▼ 設計のプロセス監査をやろう

設計が完了して、次のステップへ進める前に、設計に内在する問題を顕在化させなくてはなりません。
設計に内在する問題には、プロセスに起因する問題と、技術的な問題とがあります。今回は、プロセスに起因する問題を顕在化させるための内部監査について紹介します。


▼ 商品企画段階から持ち込まれた問題

ISO9001では、7.2項の「顧客関連のプロセス」のところで、顧客要求事項を確認して受諾前に承認しておけ、というような事を言っていますが、現実には判断が出来ないまま設計に入ることもあり、問題のあることが設計の途中や設計検証、妥当性確認などの段階で判ることもあります。
このため、設計が終わったときに、以下のようなチェックを入れます。

1、企画段階で設定された技術目標に抜けはなかったか
  (項目の抜け、低すぎる目標、評価条件の不備などを確認)
2、企画段階で設定された技術目標に無理はなかったか
  (過剰な項目、過剰な目標、無理な評価条件などを確認)

定められていない技術目標があったとすれば、設計者の判断(ときに独断)で進められている可能性がありますので、顧客の使用状況とマッチングしているか否かを当事者以外の立場のものが確認する必要があります。
高すぎる技術目標があったということは、設計的に無理をしている可能性が考えられますので、信頼性の再評価を行う必要があります。
この段階で検出された問題は、商品企画のプロセスの改善にも役に立ち、次期製品の企画の充実につなげることができます。


▼ 自社の類似製品との比較

次に、自社の類似の製品や商品で発生している諸問題が、設計に反映されているかを見ます。

1、自社類似製品で発生したことのあるクレームを設計に反映したか。
  (直接の顧客だけでなく、その先の顧客で発生しているクレームについても確認)
2、自社類似製品のVA分析を行って、設計に反映したか。
3、自社類似製品の工程上の問題を設計に反映したか。
  (設備能力、FP(ポカヨケ)、工程の管理レベルへの配慮など)
4、自社類似製品の安全、公害に対する配慮を検討したか。
5、自社類似製品のPL問題を検討したか。

特に、設計部門に独立性があり、設計者が後工程で起きている問題に直面する機会が少ない会社では、このチェックが有効に生かされることでしょう。
これらのチェックは、設計者の頭の中で答えさせるのではなく、以前に紹介した「経験不具合チェックシート」を使って客観的証拠をもって答えさせる必要があります。


▼ 他社の類似製品との比較

同業他社との比較は欠かせません。
1、他社類似製品の品質をチェックしたか
2、他社類似製品の品質と比較して、当製品が優る点はあるか

業界トップに立つためには、新製品をひとつ出すごとに、他社より一歩先に出なければなりません。
私が勤務していた会社では、設計者がプライドにかけて、この質問に答えてくれたものです。


この続きは、次回に。

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2007年05月27日 21:27に投稿されたエントリーのページです。

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