中基研レポート
事業経営へのマイナス影響
9月は、納税のための7通り対策の結果、生じる事業経営への影響を確認してみます。 今回は、ブログでの初掲載となりました。不手際ご了承下さい。
8月に示したように相続税の納税資金づくりのための対策で、納税できたとしても、その後の事業経営にさまざまなマイナスの影響を及ぼすことになる。インタビュー事例から、それらを次の6通りに整理した。
1)後継者の資産的ゆとりの喪失 遊休資産を売却した場合には、資産が減少し、後継者の資産のゆとりが少なくなる。
2)長期にわたる返済負担の継続
延納や借入により納税したときは、長期にわたって税金の支払や借入金の返済を続けることになり、後継者に重い負担となる。
3)後継者の資金調達力の低下 後継者が相続税納税に自己の流動資産を使った場合には、後継者の資金調達力が低下し、経営にマイナスに働くおそれがある。
4)事業規模の縮小、事業効率の低下
事業用地を売却した場合には、事業規模の縮小や、事業効率の低下を招いたりする。
5)事業継続意欲の減退
自宅を売却したり、延納負担が長期に続く場合には、後継者は事業継続意欲を失うことがある。
6)経営権の縮小
納税のために、自社株を売却、或いは、物納すると、後継者の持ち株比率が低下し、経営権が縮小し事業の円滑な遂行が困難となるおそれがある。
10月は、上記の具体例を示します。
なお、2ヶ月紹介してきました事業承継ガイドライン検討委員会委員として活躍された高井正昭講師に、事業承継ガイドラインなどについて講演を頂くこととなりました。今回は、その予告をさせていただきます。
事業承継に関する講演会の予告ご案内
貴社益々ご清祥の段心よりよりお喜び申し上げます。
私どもは中小企業の事業継承問題を中心に中小企業が抱えている基本的な問題を研究し、成果を広く一般中小企業へ発表することを目的に活動をいたしております。
その活動の一環として、本年12月に外部講師をお招きし、勉強会の意味で講演会を開催することを準備しています。
講師の高井様につきましては、中小企業基盤整備機構様のご紹介で、中小企業の事業継承問題に造詣が深い方です。 この問題に頭を悩ませている世の中小企業家の皆様のためぜひ12月の成功塾④にご参加賜りたくお願い申し上げます。 開催の概要は以下の通りです。
記
1.開催予定日時 :平成18年12月9日 午後3時~5時
2.開催場所 :埼玉県さいたま市の会場 (現在のところ新都心駅徒歩5分の
産学交流館のセミナールームを予定いたしております)
3.テーマ :中小企業の事業承継に関する諸問題について
4.講師 高井 正昭 様
(住友信託銀行 プライベートバンキング部主幹財務コンサルタント 中小企業庁「事業 承継協議会委員」)
5.聴講者 :中小企業経営者、同後継者、中小企業問題の経営コンサルタント
参加費無料
6.交流会 なお、誠に勝手ながら講演会終了後、講師や参加者の交流を図る交流会を予定しています。ふるってご参加ください。(ご負担一人5000円)
尚、開催場所など詳細が決定しだい連絡させていただきますのでよろしくお願い申し上げます。
平成18年8月18日
協同組合さいたま総合研究所
中小企業基本問題研究会
理事長・会長 合田 正恒
副理事長・副会長 亀井 隆
中小企業基本問題研究会(略称:中基研) 合田、亀井
出所:「事業承継(相続税制)が中小企業経営に与える影響」
(平成6年、東京都労働局)